清掃とニオイは切っても切れない関係にあります。
トイレ・宿泊施設・病院などの清掃現場では、見た目がきれいになったかだけでなく、不快なにおいがしなくなったかも、清掃効果の重要な基準となります。
しかし、ニオイは人によって感じ方が異なります。
例えば、トイレで「掃除したばかりなのに、このトイレ臭うな」と感じたことはありませんか?
ニオイの感じ方には個人差があるため、同じトイレという環境でも、まだ臭いと感じる方もいれば、もう臭くないと判断する方もいるのです。
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ニオイは清掃の効果を測るうえで重要な要素であるにもかかわらず、清掃担当者がニオイを嗅ぎ、感覚的に掃除の効果を確認している場合も多いようですが、感じ方に個人差があるため、担当者間で清掃効果に差が生まれてしまいます。
では、ニオイを数値化し、清掃前後のニオイの比較や脱臭機器の効果を感覚ではなく目で見て確認、すなわち「見える化」できれば、その差をなくすことができるのではないでしょうか?
ここでは、ニオイを数値化する方法についてご紹介します。
ニオイを数値化する方法
ニオイを数値化する方法は多くありません。
ここでは、数値化の方法を2つご紹介します。
ガスクロマトグラフィーは、気体を化合物ごとに分解し、気体中にそれぞれのガスの濃度を分析するものになります。
このガスクロマトグラフィーは、超高精度の測定が可能である一方、機械自体が大きいうえに、1台で数百万円もするため、清掃の効果測定には適していません。 |
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臭気測定モニターとは、その名前の通りニオイを測定し、数値化する製品です。
ハンディタイプであるため持ち運びが容易で、測定したい場所に持っていくことで、その環境のニオイを簡単に数値化することができます。
また、価格もガスクロマトグラフィーと比較すると非常に安価であるため、清掃効果の測定としてニオイを数値化したい場合に適していると言えるでしょう。 |
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ガスクロマトグラフィーと臭気測定モニターの比較
ここでは、ガスクロマトグラフィーと臭気測定モニターがそれぞれどう異なるのかを説明します。
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ガスクロマトグラフィー |
他社臭気測定モニター |
ハンディにおいモニター |
測定原理 |
気体や液体をカラムと呼ばれる管に通し、分離成分を測定。 |
半導体ガスセンサの出力を臭気濃度に換算。 |
半導体ガスセンサの出力を臭気濃度に換算。 |
精度
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◎ |
単一ガスに対しては〇 |
単一ガスに対しては〇 |
簡便さ |
△ |
〇 |
〇 |
メンテナンス |
要 |
要 |
不要 |
グラフ化機能 |
〇 |
△(ソフト別売) |
〇(ソフト込) |
費用 |
数百万円~ |
約35万円 |
定価13万円(税抜) |
オプション品 |
別売 |
別売 |
追加費用不要 |
メリット |
精度高くガス濃度を測定。 |
簡便に測定が行える。 |
簡便に測定が行える。 |
デメリット |
機器を設置する場所やメンテナンス費用が必要になる。 |
複合臭を検知。
(ガス種の識別不可) |
複合臭を検知。
(ガス種の識別不可) |
ハンディにおいモニターと他社モニターは性能は同等ですが、製品本体やオプション品にかかる費用が大きく異なります。
ハンディにおいモニターについて
ハンディにおいモニターは半導体ガスセンサからの出力を強度値へ換算しています。
ガスクロマトグラフィー等で必要なコストをおさえ、個人差を無くして測定できる簡易測定器です。
他にもこれらの特徴があります。
- ・においの相対的な変化を数値表示(においの強弱をデジタル表示)
- ・においの傾向を数値化(においの傾向がわかる)
- ・タバコ臭などの室内消臭前後の消臭効果の確認に
- ・清掃前後のトイレ内の臭いを臭気測定
- ・生活臭と呼ばれるにおいを幅広く検知
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このように、清掃効果の測定に最適な製品です。
使用方法と機種選定
ハンディにおいモニターの具体的な使用方法や最適な機種については、資料をダウンロードしてご確認お願いします。
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